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▼のぶながさん: こんばんわ。
のぶながさんの感想は、チト無理があるように感じます。
先のベアリングの長寿命化についての考察は、マンションの1階のポンプ室に置いてあった、ポンプの取説を読んで思いつきましたが、今回は、のぶながさんの感想は間違いであると“お見通し”する為に、屋上の更に上の階段上ったところにある、エレベーター機械室の中にある、エレベーター・メンテ屋さんのマニュアルを盗み見て書きます。
先ず始めに(To begin with,)、ベルトを張りすぎると軸と軸受けを損傷することが有ります。また、ベルト張力が弱すぎるとベルトとベルト車がすべり、異常なトルク脈動を発生することが有ります。(theory)
ベルトの張力については、車の場合新品への交換(renew)では、輪になったベルトを駆けるだけで、あとはテンショナーが引っ張ってくれるので、据付け時に芯出し(alignment)や聴力調整の作業を要するエレベーター制御用のベルトとは異なりますが、「古くなったVベルト周りが未だ使えるかどうか?(reuse)」の疑問を解決しようと思えば、張力を手作業で調整(adjust)するケースが参考になる(analogy)のではないかと思いました。
ベルトの張力(tension)の加減とは別に、芯出しでの重要な点に、ドライブ軸と相手機械(負荷側)軸を平行に、またベルト車が互いに対向する位置に駆動機を据付ける事があります。自動車の場合は、ダンパーのへたり等の要因でエンジンの振動を軸が拾って、ベルトがプーリーに対して平行にならなく(横ズレ)なる事があると思います。
尚、ベルト張力は以下の方法で確かめる、とあります。
2.Vベルトと両Vベルト車間の接触点間距離=“t”の中心において、Vベルトに対して垂直に荷重を加え、その時のたわみ“δ「mm」”が、“0.016*t”の値となるたわみ荷重“Td「N」”を読む。(ここで、1N=0.102kgf)
3.Vベルトごとのたわみ荷重が銘板値以内に入るようベルト張力を加減する。
4.電動機側と相手機械軸の平行度、Vベルト車と軸の直角度を確かめる。
5.Vベルト車幅の中心位置が電動機の軸端寸法以内に入るようにする。
尚、ここで、上の“t”の値が現物では難しいとは思いますが、以下のようにすると判りやすいです。
1. Vベルトと両Vベルト車間の接触点間距離=“t” について、
t「mm」= SQRT(C^2-(D1-D2)^2 /4) が計算式となってます。
D1:相手機械側ベルト車の直径「mm」
D2:電動機側ベルト車の直径「mm」
C:軸芯間距離「mm」
上の式は、小学校高学年で習う、直角三角形の定理・公式から簡単に出ます。
下の図で、1本、補助線を引くと、すぐわかります。(さあ、どこに引く?;笑^^)
プーリー径をノギスで測って、軸芯距離をメジャーで測れば、あとは上の計算で、接触点間距離=”t”が求められます。
あとは、ベアリングの寿命ですが、駆動方式がポンプのようなカップリングを介しての直結型であれば、短なる滑り・あるいは転がり摩擦だけを言えば、ベアリングの径が小さい方が回る回数が多いので磨耗履歴が多くなるので先にやられそうな感じもしますが、きちんと張力を管理して、且つベルト幅のずれをなくする方が延命化には効きそうな気もします。幅ズレや、ベルトの脈動ショックの大きさを言えば、プーリーの径が大きいほうが偏芯も大きいので逆ではないかとも思います。また、オルタネータのプーリーのように端っこにあるのは、距離があるので増幅現象がプラスに出た場合は、脈動ショックも大きいのではないかと思いました。
っちゅうか、「Wポンプへの軸受けにかかる荷重を軽減」したら、ポンプ回んねえんじゃない?の?(テンショナーになってないんじゃあ?)
ただ、ベアリングは精密加工品ですから、製作時の当たり外れも多い気がしますし、回転する系全体のマッチングで、寿命の大小は千差万別ではないかとも思います。
ああ、妄想は楽しいですね?(笑^)
あと、この場を借りまして、全国のマンション管理組合の理事長並びに理事の皆さんへ!
管理会社に、「うちのエレベーター大丈夫ですか?」、と電話する前に、自分でまず現物を見て見ま笑!(^^)
【Vbelt_Pully.jpg : 30.2KB】
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