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ファンベルト周りで先に部品交換すべきところは、やっぱりダンパーでしょう。部品も安いのもありますが、この周りの壊れる現象の順番は、取り外した部品の大きさを見て思いましたが、以下のようなTRICKになるのではないかと思いました。
1.:エンジン全体の振動が回るベルト及び回転するベアリングにかかってくるが、これを和らげている部品で一番効果があるのは、共振を回避させるダンパーでしょう。
2.:このダンパーが緩んでくると、始動時や停止時の回転数が低い時に、共振が発生しベアリングに負荷がかかるでしょう。この時、先にやられそうなベアリングは、ドライブ軸から一番遠い位置にある、オルタネータのベアリングのような気がします。ウォータ・ポンプの軸から液漏れするのも納得です。
3.:ベルトが伸びるとか変形するような事象は、かなりの年数がかかるように感じました。気温の差が大きい地域や、渋滞などでエンジン内部温度が高温にさらされてベルトが伸び縮みする環境であれば、テンショナーが役に立つのではないでしょうか?
4.:ベンツでも他の車種には、ダンパーが無いものがあるのも納得です。これはエンジンの固有振動数の違いの問題ではないでしょうか?確かに、C220は振動には弱そうです。エンジンマウントを新品に交換しても、プルン・プルンするところからもそう感じます。また、ダンパーの裏の供回り防止のボルトが太いのも、工夫の成果でしょう。
【交換後の感触】
尚、ベルトを取り付けてエンジン音をしばらく聞きましたが、神田川の2番に出てくる、洗面器の中の石鹸の音のような、周波数の低いカタカタ音が聞こえました。これは、おそらく、新品のベルトが波打っていた事による、初期馴染みが不十分な為によるベルトの脈動でしょう。また、ベルトが回る音とは、明らかに速度が低いような雑音も聞こえました。これは、ベルトの初期馴染みが不十分なことに起因する、オルタネータのベアリングの軸ブレの音ではないかと思います。
それから、1週間経ち、500km程度走りました。 起動時のファンベルトの音は、これまでとは比べ物にならないような、雑音の無い、安定な音です。 やはり、テンショナーの交換は過剰整備かも知れませんが、十分納得の行く整備だったと思います。まるでエンジン変えたみたいです。
そして、次なる交換は、Water Pumpの水漏れがしてくれば直しますが、無ければ、1年後か2年後に、やはり、ダンパーの交換ではと思います。3年前に変えてあるとは言っても。4年に一度程度で事前に買えた方が、ベアリングの長寿命化に寄与するのではないかと思いました。
【Trick_Marutto.jpg : 19.5KB】
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