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作業開始時は朝でしたし、プロペラシャフト中央のサポートボルト(長穴)位置も罫書きましたし、ペラとミッション、ペラとデフの合いルーズフランジについても、真下(BottomOfPipe)に腺を引きました。ジョイント接続のボルトを取外す時も、フロントとリアーは分けて置いて、ペラ側接続用と、デフ(あるいはAT)側接続も分けて置いておきました。 しかし、車の下敷きになりながら、地の底とも思える環境で、工具を次々と変えながら、また、ボルトを外すためには、シャフトを固定しますが、上側ボルトには届かないので、度々Releaseしてもらう必要があります。当然、体もごろごろしながら、肩はマフラーにぶつかりながらの姿勢で作業していると、せっかく分けて置いたボルトも崩れてしまします。最後は、姿の見えぬ、たまに声だけ聞こえる塾長の言葉を意識を失いかけながら、全部聞くわけにも行かないし、聞いても記憶に残りません、自分でそしゃくしながらの決断です。
これが本当かどうかは分かりませんが、私はこうしたハズです。<1>ジョイントの向きは、前も後ろも、マークの書いてある部分をペラ側に向ける。<2>ボルトは、すべて後ろから前に入れる。<3>ワッシャーはゴム当り面側に入れる。<4>出っ張りのボッチは、AT側もデフ側も穴に入るように入れる。<5>Frontのヘキサ穴の開いているボルトとは、ペラ側フランジの穴の開いているところから入れる。
姿無き声のみ聞こえる塾長のイメージは、日本映画「幸せの黄色いハンカチ」のラストシーンで、北海道夕張(炭坑町)で、武田鉄也運転するファミリアの後部座席で、「そこの角を右へ曲がり、坂を登りきったら左」、と目をつぶったままに囁く、高倉健のように脳裏を過ぎりました。
次回第4話は、”汚れちまった悲しみに! 取り外した古い部品”です。
【June21_BoltArrangeJoint.jpg : 96.2KB】
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